矯正治療に関する考え方 Approach to orthodontic treatment
たった一本の歯によりその人のイメージを作る、一本の歯を治しただけで印象が変わったりということはありませんか?
それが全体に及ぶ歯並びやかみ合わせになると、見た目のみならず全身や心理面に大きな影響を与えることになります。私達は単に歯並びをよくするのではなく、思いっきり笑い、積極的に人に話しかけ語り、数多くの出会いやチャンス、経験を人生に積み重ねてほしいと思っています。
当院の矯正治療の特徴
01矯正治療だけではなく
一般治療も考慮した
総合的診断
矯正治療では、抜歯が必要なケースがあります。当院では、抜歯をする際の判断基準として、矯正治療からのアプローチによる判断だけではなく、虫歯治療や根の治療後のそれぞれの歯の状態などを含めた上で診断を行うことができます。
また、すでに歯を失ってしまっている部分にブリッジなどの被せ物がすでに入っている場合にも、ブリッジではなく、矯正治療のみで失った歯の部分のスペースを埋めることが出来る可能性もあります。その場合は前後の歯の状態や治療を並行して診ていく必要があるケースもあります。
多くの医院では、他院で虫歯の治療や歯石取り、セファロや歯科用CTをはじめとした矯正治療に必要なレントゲンなどを行うことが多いですが、それではその歯がどういう状況なのかを正確に把握することができません。また、抜歯予定の歯を長い期間かけて治療をしたが、結果的には矯正治療で抜歯が必要な歯だった、なんてことも起きかねないのです。このように、矯正治療のみではなく、一般の治療と織り交ぜた治療を行うことができるのが当院の強みです。
02矯正治療後の噛み合わせを
考慮した詰め物・被せ物
矯正治療後は、治療前と噛み合わせが変わるため、被せ物を作成し直す必要がある場合があります。そのため、矯正治療後の被せ物の計画まで立てた上で、矯正治療を行うことができます。
矯正治療前の虫歯や根の治療・矯正治療・矯正治療中のメンテナンス・矯正治療後のかぶせ直しも計画をし、矯正治療からかぶせ物や虫歯治療まで一貫して当院で行うことができるため、多様なケースへの対応が可能です。また、他院とわけて通う必要がありません。
03特別料金によるPMTC
矯正治療中の歯ブラシ指導や歯石除去も当院で治療可能です。多くの医院ではブラシなどによる清掃のみですが、当院で矯正治療中の方はそれに加えて、特別料金(通常5,500円が3,300円)にてPMTCによるメンテナンスを受けることが可能です。歯の表面に付着した汚れや着色、歯垢をエアーフローやブラシを使って落とします。
通常の歯ブラシでは届きにくい矯正器具の細かい部分まで、ミクロのパウダーが入り込むことで、着色や汚れを取り除き虫歯予防や歯周病にも効果的です。また、当院で矯正治療を開始する際は、歯ブラシや歯間ブラシをプレゼントしています。
矯正治療中の
エアフローの様子
※1分40秒~
矯正治療中の様子がご覧いただけます(EMS Japan社提供)。
子供の矯正治療
基本的な矯正治療の流れ FLOW
矯正治療のご相談
まずはお口の中の状態を確認し、噛み合わせなどをチェックします。矯正治療について、その治療法や期間、おおよその費用など概要をお話いたします。ご不明な点やご要望などお気軽にお聞かせください。
検査・診断
お口やお顔の写真、レントゲン撮影、歯の型取りを行います。矯正治療はこれらで取得した精密検査のデータが必要となります。そのため具体的にご検討の際には検査を受けていただきます。
検査結果と診断説明
はじめのご相談内容と精密検査の結果から矯正歯科医より、診断内容をご説明いたします。患者様のご要望と照らし合わせ、最適な治療計画をご提案します。この際に費用についてもお話いたします。ご納得いただいたうえで、進めてまいります。
治療開始
実際に矯正装置を装着し、治療を開始します。当院では院内に歯科技工士が常駐していますので、長くお待たせすることなく対応が可能です。
装置をつけてからは、4週間から8週間に1度の頻度でご来院いただきます。微調整を加えながら適切に歯を移動させます。この際に虫歯や歯周病になっていないかもチェックします。保定・メンテナンス
計画通り歯並びが整えば装置を外して、リテーナーと呼ばれる保定装置をつけて頂きます。これは歯の後戻りを防ぐために安定させる装置です。経過観察をしながらメンテナンスなどもしっかりサポートいたします。
矯正治療中のケアについて
矯正治療中のケアは大切なポイントです。歯ブラシが少し難しくなることもありますが、適切なケアで美しい歯並びを手に入れましょう。矯正装置の周りを丁寧にブラッシングすることで、歯の健康を保ちながら治療を進めることができます。当院でもしっかりケアさせていただくと共に、ご自身で行われるお手入れもサポートしていきます。
歯ブラシやPMTCで
清潔な口腔内環境を
矯正治療期間中は、通常とは異なる口腔内清掃用具が必要な場合もありますので、当院から歯ブラシや歯間ブラシをプレゼントさせていただきます。また、PMTCと呼ばれるプロによる機械的歯面清掃も行います。PMTCは専門的な機械や道具を使うことで、歯の表面に付着した汚れやプラークを根こそぎ取り除き、細菌の増殖を抑制します。
PMTCを継続していくと歯の表面がツルツルになり、矯正期間ではなくても虫歯や歯周病にかかりにくくなります。なお、矯正期間中のPMTCは税込3,300円で行わせて頂きます。被せ物など最終の処置は矯正終了後にしますので、お口の中を綺麗な状態にしておきましょう。矯正期間中の急な痛みなど、お電話でも対応していますので、気になることがあればご遠慮なくお伝えください。
矯正装置について Device
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正はブラケットと呼ばれる止め具を歯に取り付け、それにワイヤーを装着して行うもので一般的な矯正治療法です。金属のものや目立ちにくい白い装置もご用意しています。
メリット
適応範囲が広い
どのような歯並びにも基本的に対応することができます。
微細な調整ができる
歯をあらゆる方向に動かすことができます。
歯の移動速度が速い
マウスピース矯正に比べワイヤーの弾力性を使うので歯が速く動きます。
自己管理が少ない
装置は取り外さないのでつけ忘れ、装置の紛失などの心配はありません。
デメリット
装置を調整した直後は痛みがあることが多いです。装置が唇側の内側に当たり傷や口内炎ができることがあります。歯にワイヤーや留め具を装着するため、目立ちやすい側面があります。また、食べ物(果物や野菜などかじりつくもの等)によっては装置が外れたり壊れたりすることがあります。食べ物がつまったりプラークがたまりやすいので、歯磨きなどのケアは重要です。
マウスピース矯正
透明なマウスピースを使用した歯列矯正装置です。取り外しが可能で目立ちにくく、個別に製造されたマウスピースを定期的に交換することで歯の位置を調整します。
メリット
強い矯正力
マウスピースは、ホールド力が強く装着した際に固定源として歯茎に数㎜被さる形状も優れた矯正力が得られるようです。
目立たない
マウスピース矯正自体目立ちにくいのですが特にマウスピースが薄く、表面加工がしている上歯面に固定する突起物が少ないという特徴があり、より装着しているため気付かれにくいです。
痛みが少ない
マウスピースを使用しながら少しずつ歯を動かすのでワイヤー矯正のように急に強い力が加わることがありません。
通院回数が少ない
慣れてきてペースが分かってくると通院間隔を長くし、トータルの通院回数は少なくなります。
デメリット
重度の歯並び不正や上下の顎の骨格の問題があったり、自己管理できない方は不向きな場合があります。
床矯正
歯を抜くことはせず、顎を拡大して歯を並べるだけのスペースを作っていくために、取り外すことができる人工歯のない入れ歯に見える装置を入れる方法です。そのため、食事や歯磨きや楽器を吹く時などは取り外しが可能です。また、痛みが少ないのもメリットの一つです。大人でも適用可能ですが、基本的には、成長過程にある子供に適しています。
床矯正は遅くとも10歳までには始めたいところです。それは、犬歯が生えてからだと矯正期間が長く必要になるからです。一方、デメリットとしては、細かい調整や歯を大きく移動することができない点です。また、歯の内側に入り発音しずらくなったり、異物感が気になったりします。そして、装置を一日のうちで長時間入れておき、装置内のネジを数日に一回巻く必要もあり、子供の協力なくしてはできません。
小児矯正第一期治療
6歳から12歳まで行う歯の矯正のことを指します。この時期に歯並びを改善することはかなり有益なことです。歯の大きさに対して、顎が小さい場合この成長発育しているタイミングは、低リスクで歯の生えるスペースを確保できるよう広げることが可能なのです。要するに、第一期に矯正治療を行うことは、将来的に抜歯を回避できる可能性を高めるのです。
小児矯正第二期治療
第一期矯正治療に続き永久歯が揃う 12、13 歳以降の矯正治療のことを指します。内容としては成人矯正と同じような治療になります。第一期矯正治療で顎の成長を促したものの、解決にいたらなかった場合は、この第二期矯正治療が必要となるのです。
早く見つかった歯や、歯並びの問題はなるべく先送りせず、早い段階で子供にもしっかり理解してもらった上で、治療をスタートするのがいいでしょう。
矯正歯科認定医による治療
当院では矯正歯科認定医が月に2回診療しています。矯正相談も実施していますので、ご要望をはじめ費用・期間についてもしっかりお話いたします。小さなお子様から成人の方まで、患者様お一人お一人の状況に合った治療計画を立て、噛み合わせを重視した根本的な治療を提案いたします。
歯科医師(矯正歯科・指導医) 宮井 敏
プロフィール
略歴 |
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資格・所属 |
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著書・論文 |
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矯正歯科認定医 坂本 麻由里
プロフィール
略歴 | 東北大学歯学部卒業 |
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資格・所属 | 東北大学歯学部顎口腔矯正学分野 非常勤講師 日本矯正歯科学会 認定医 日本矯正歯科学会所属 東北矯正歯科学会所属 |
歯並びが悪いことによる
デメリット
虫歯や歯周病になりやすい
歯が一列に並んでおらず凸凹していると、ブラッシングする際によほど念入りに手入れをしないと、凹部や死角になっているところにはプラークが残ってしまいます。そうすると、そこから虫歯や歯周病が広がっていきます。また口臭の原因にもなります。
見た目のコンプレックスに
なりうる歯並びが悪いことを気にしてしまうと、人前で気兼ねなく笑えなかったり口元を手で隠して話すこともあります。そのことを周りから指摘されたりすると、そもそも会話を避けたり面と向かって話せなくなったり大きなストレスになりかねません。それで、ひょっとしたら様々なチャンスや素晴らしい出会いの機会を逃すかもしれません。
発音が不明瞭になる
歯並びが悪いと、内側にはみ出した歯に舌の側面や舌先が当たりそれを避けるようにして話したり、よく当たってしまう部位が傷つき更に不自然な話し方になることもあります。唇を傷つけたり誤って噛み切ることがあるかもしれません。
また、すきっ歯の場合には舌でその隙間を塞ぎながらでないと発声しにくい、サ行の聞き取りが難しくなります。空気が抜けるような発音になることもあるでしょう。消化器系への負担が増す
上下の歯がお互いにしっかりかみ合わさることなく互い違いになった時には、点でしか接触しなかったりまったくかみ合わない食べ物が充分かみ砕けていない(咀嚼不十分)まま飲み込むことになります。
そうすると、唾液の流出も少なくなる上、胃腸に負担がかかることになります。開咬と呼ばれる前歯がかみ合わない状態であれば、麺類は噛み切れず困ってしまうことになります。顎関節の不具合や頭痛や
肩こりを引き起こす歯並びの悪さが原因でかみ合わせが崩れると、異常な上下の歯の当たり方をし、その衝撃で顎関節の不調や周囲の筋が過緊張をおこします。それにより、口が開きにくくなったり、痛みが顎関節部におこる偏頭痛や肩や首が凝りやすくなったりします。
口呼吸、ドライマウスになる
通常、唇が閉じにくい歯並びであれば口呼吸になりやすく、口腔内が乾燥するドライマウスとなる場合があります。こうなると自浄作用がある唾液が少なくなり、口腔内細菌が増加しやすくなります。このため、虫歯や歯周病や口臭を悪化させる要因となりうるのです。
矯正治療 料金表
同居しているご家族が矯正治療をされている方は、家族割引を適用させていただきます。
初診相談料 | 0円 | |
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検査診断料 | 30,000円 | |
お子様の矯正 | 50,000円〜560,000円 乳歯列から永久歯列へ移行する場合、差額のご負担で治療を継続していただけます。 | |
大人の方の矯正 | 金属の装置 | 630,000円〜810,000円 |
白い装置 | 780,000円〜960,000円 | |
マウスピースの矯正 | 1,030,000円〜1,210,000円 | |
歯の裏側の装置 | 1,230,000円〜1,410,000円 | |
部分矯正 | 80,000円〜 |
※別途消費税がかかります。
※費用は、矯正治療でかかる費用の総額を、検査後の説明時にご提示します。
毎月の処置料はかかりません。
治療の難易度や内容により費用が異なります。
※矯正治療に関しては、一括または分割した金額を都度クレジットでお支払い頂けます。
※症状に応じ、その他記載のない費用が発生する場合があります。