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general 虫歯治療

虫歯が引き起こす症状を
知っていますか?
Symptoms caused by tooth decay

虫歯は、口腔内で最も一般的な疾患の一つですが、その進行が放置されると様々な症状を引き起こす可能性があります。初期段階では痛みや違和感がほとんどなく、虫歯の存在に気付かないことも珍しくありません。しかし、進行すると食べ物や飲み物の刺激による痛みや、冷たい・熱いものへの過敏性、歯の黒ずみや変色、口臭などの症状が現れることがあります。まずは虫歯が進行していくとどのように変化していくのか、段階ごとに解説いたします。

表面の虫歯

虫歯は進行初期段階では、痛みが現れることはほとんどありません。歯の最表面のエナメル質内にとどまっています。更に、内部の象牙質と呼ばれる範囲に虫歯が到達すると、直下に神経がありますのでその穴にチョコレートやアイスクリーム等がつまることでピリッとしたり、ツ~ンと一瞬の痛みが出たりすることがあります。
象牙質深部まで虫歯が進行すると冷たい飲食物で頻繁に痛みがある程度の時間、痛みが続くことが多くあります。

神経まで進んだ虫歯

虫歯がエナメル質、象牙質にある時点で治療することなくより奥にある神経まで達してしまうと、食べ物が詰まったり常温の水を飲んだり寒い日の空気を吸っただけでも痛くなり、それが長時間続くこともあります。
硬いものを噛んだり歯ぎしり等で歯が欠けやすくなり、大きく崩壊すると急に症状が悪化することもあるのです。それでも放っておくと今度は温かい物が痛くなり、夜眠れなくなったりお風呂に入って体が温まるとズキンズキンと痛みが治まらなくなったりします。又、歯が欠けたりして尖った部分があると頬の内側や舌の側面が傷つき傷口がヒリヒリ、ピリピリもしてきます。

歯が崩壊してしまった虫歯

重度の虫歯になり、歯の大部分が溶けたり欠けたりして失うと神経も死に、一時期無症状になります。しかし、虫歯菌は歯の根で増殖しています。次第に侵蝕して顎の骨を溶かしはじめていき、顎が腫れたり鼻の下や顎骨辺りが赤黒く膨らんでくることもあります。

Progression

虫歯の進行 Progression

  1. 初発虫歯の状況

    歯の表面は、体内にある組織の中で最も硬いエナメル質で覆われていますが、虫歯菌がある程度の時間付着したままであった場合、菌が出す酸によってエナメル質の表面を溶かしはじめます。これを脱灰といいます。すると、その表面は凸凹になって 白いすりガラスのように光を乱反射することにより、その部分だけ 白いチョークのような色に見えてきます。その状態が続くと、その表面に飲食物の色素が付着し、褐色に変化することもあります。

    この段階では、歯の表面には穴は開いておらず しっかりした予防対策を講ずれば溶けた部分に再びカルシウムやリン等が吸着し、通常の硬さに戻ります(再石灰化)。しかし、このステージではお口をちょっと覗いたくらいでは見つけられず定期的な歯のチェックが必要です。

  2. 初期段階の虫歯

    歯の表面の凸凹状態で、予防回復することなく過ぎていくとその部分が脆くなり少しずつ欠けていき、穴が開きます。ここまでくると、もう元の健康な歯の状態に戻ることはありません。

    その穴は菌にとって格好の住処になると共に、菌の餌となる糖分を含んだ食べかすのたまり場にもなるのです。このエナメル質内で留まっている虫歯であれば、その日に治療が終了でき、削って詰めるだけの簡単な内容で麻酔も必要ないことがほとんどです。

  3. 中程度の虫歯

    虫歯がエナメル質を貫通し、その下の層の象牙質に達した状態です。虫歯になっている部分の色も元々淡い褐色の象牙質の色に加え、拡大した穴に詰まる食べ物の色素が密度の濃いエナメル質より象牙質は染まりやすく、お口を覗いて見える部分だと確認しやすくなります。

    また、象牙質はエナメル質よりも柔らかいので進行が早くなってきます。この象牙質の直下は神経があるため、虫歯が深くなってくると、その神経を甘いものや冷たい飲食物が刺激して沁みたり、痛みが出てくるようになります。また、食事中など歯が欠けることもあるでしょう。虫歯の範囲が広がってしまうと、詰め物では難しく 型取りしなくてはならず、多くの場合麻酔をすることになります。

  4. 重度の虫歯

    象牙質より更に奥にある神経まで達した状態です。歯に大きな穴が開きその中に食べ物がつまったり、冷たいものが入ると直接神経に触れて強い痛みが起こり持続します。場合によっては更に悪化し、何もしなくても痛くなります。神経は、菌によって元に戻らない炎症が広がり、取り除くことになります。その後は、歯の根の中の神経が入っていた管をきれいに清掃、消毒する為の根管治療に何度も通院していただく必要があります。

    一般的に神経と呼ばれていますが、正式名称は歯髄(しずい)と呼ばれ、神経だけではなく、血管そして、歯へ栄養を送り届ける栄養菅も失われてしまいます。ということは、その歯はまるで枯れ木や動物で言えば剥製のような状態になり、治療したとしても衝撃に対して抵抗力がなく、歯の根が割れやすくなってしまうのです。根管治療後では、土台を入れ冠(クラウン)を被せることになります。

  5. 歯が崩壊し残せない虫歯

    歯肉上に出ている部分の歯の大部分が虫歯になって崩壊している、または、より進行してしまい、歯の根の部分まで、虫歯が及んでしまっている状態を指します。歯の神経は壊死しており、歯の痛みを感じなくなります。

    しかし、菌が歯の根の先にまで浸出し、膿疱という膿の溜まった袋ができたり、大きな食べ物の塊で歯の根を塞いでしまい、場合によっては、風邪などにより発熱をおこすとズキンズキンという痛みが起こったり、歯の根の歯茎が腫れてきたりすることがあります。こうなると、抜歯をするしかありません。その部分を補う為に、インプラントやブリッジ、入れ歯にする等の治療を施すため、長期間の通院が必要となります。

Treatment

痛みを軽くする治療 Treatment

皆様の歯科医院へのネガティブな印象、足が向かない最大の要因は痛みではないでしょうか?
異変を感じ、早く診療してもらった方がいいのは分かっているけど、痛い治療があるのではないかと歯科医院に行くのをためらっているうちに、より症状を悪化してしまってはいけません。そこで川島歯科では、できるだけ痛みを少なくする方法を講じています。

表面麻酔

麻酔効果のある麻薬が入った液体又は、ゼリー状のものを歯肉や歯茎の表面、場合によっては歯型を採る時に、喉の奥に塗る麻酔です。麻酔注射をする時の痛み、注射液が広がっていく過程でおこるゾワゾワっとした違和感、又は歯型を採る器が入ってきた時に喉奥での吐き気を軽減できます。麻酔効果は表面的なもので10~15分程度で消失します。

また、歯茎が腫れた場合、その内容物が膿などの液体のものであれば麻酔の注射をするのではなく、表面麻酔を施した上で炭酸ガス(CO2) レーザーでその部分を照射することにより、切れ目を入れて腫れている内部に溜まっているものを排出することができることもあります。

電動麻酔

電動麻酔は、手動の注射器で麻酔するのではなく電動麻酔器を用いて行うものです。特徴としてゆっくりとした一定のスピードで麻酔液を注入していくのでかなり痛みを和らげることが出来ます。手動ですと、どうしても流入速度を一定に保つことが難しくなります。

では、すべて電動麻酔を使えばいいのでは?ということにはなりますが、一概には言えません。手動であれば、注入時に手に伝わってくる注射している部分の感触で状況を読み取れます。また、ある程度の麻酔液量が必要な場合、電動麻酔だと長時間かかってしまうということも考えられます。麻酔する部位が奥の方だと場合によっては麻酔器が手圧のものより大きいので、入りずらいということもあるでしょう。

さまざまなお口の中のトラブル

親知らずの抜歯について

親知らずは永久歯の中で最も遅く、一番奥に生えてくる奥歯をさします。しかし、全ての方に生えてくるものではなく現代の柔らかい食べ物が多くなったことによって顎が小さくなり、そもそも親知らずがない又は生えてくるスペースがなく、顎の骨の中に埋もれたまま表には出ていない方も多く見受けられます。

顎関節症について

顎関節や咀嚼に関与する筋肉が原因となり、以下のような症状が現れます。

  • 顎関節(耳の少し前方)周辺の
    痛み。
  • 顎関節(耳の少し前方)周辺が
    口の開閉時等に音がする。
  • 口が開けずらい。

場合によってはこのような症状が広範囲に現れることもあります。また、頭痛、肩や首の凝り、背筋痛、腰痛、耳鳴り、耳の深部の痛みなどを引き起こすことがあり、他科を受診しても改善しないということが少なくありません。

口腔環境における原因としては、

  • 歯並び、
    嚙み合わせが悪い
  • 歯ぎしり
    食いしばり
  • ストレス
  • 外的圧力、外傷

といったことが考えられ、個別の症状に合わせて、治療を施していきます。

顎関節症は治療によって症状を緩解できますが、特にこの原因が歯ぎしり食いしばりの場合は再発することが多く見られます。また、ストレスやスポーツや楽器演奏などの趣味が引き金になった場合は、その生活スタイルや行為をコントロールしないと再発リスクは高まります。原因をしっかり突き止め、総合的な判断で治療を進めてまいります。

スポーツマウスガードの作製

マウスガードとは、口の中を保護するための装置で別称として、マウスプロテクターやマウスピースなどがあります。その中でもスポーツマウスガードは、スポーツ中に加わる強い外力からのダメージ口や顎周辺への損傷の予防になります。特に、口の内部組織のケガや歯の破損、顎骨の骨折や脳震盪(のうしんとう)がおこる可能性を軽減できます。運動能力向上も期待できます。
マウスガードを装着することによって、異物感や嘔吐感や発音が聞き取りにくくなるなどがおこることもありますが、徐々に慣れてくることがほとんどです。もし、改善しない場合はご遠慮なくお申し出下さい。

川島歯科では、使用する方に適したものを作製する為、型どりを行い、その方専用のフィットしたカスタムメイドのマウスガードを提供できます。尚、装着後は年に数回のチェックを受けられることをお勧めします。スポーツの内容、使用頻度、子供だと成長に応じ作り替えも必要となってきます。
アメリカンフットボール、ボクシング、ラグビーなど一部のスポーツではマウスガード装着が義務化された種目もあります。怪我の防止という観点だけでなく、ご自身の歯を長持ちさせる意味でも、スポーツをされる方はぜひご検討ください。

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通院中の患者様へのお願い

治療内容により必要な準備や診療時間、担当者が異なるため、通院中の患者様のネット予約はご遠慮いただいております。
患者様一人一人に合わせた治療をしっかりと受けていただくために、ご理解のほどよろしくお願いいたします。